地域経済波及へ歓迎 宮城県内首長 ILC候補地に北上山地

河北新報

超 大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の国内候補地に岩手県南部と宮城県北部にまたがる北上山地が選ばれた23日、宮城県内自治体の首長たち は、東日本大震災からの復興を後押しする地域経済への波及効果に期待を示した。受け入れ態勢の整備や国への働き掛けの必要性を指摘する声も上がった。
村井嘉浩知事は「素晴らしい人材が集まり、素晴らしい環境が生まれる。東北全体に計り知れない効果が出てくる」と歓迎。東北経済連合会や東北大、岩手県などとの連携を強調し、「日本全体に大きな輪を広げ、みんなでやろうとする機運を醸成したい」と語った。
ILCのトンネル延長が50キロとなった場合、トンネルの南端となる可能性がある気仙沼市。菅原茂市長は「東日本大震災の被災地に大きな夢が出てきた」と喜んだ。
菅原市長は、海上輸送された資機材の搬入拠点の形成といった波及効果に期待を示す一方、「数千人の研究者が気仙沼市など周辺に住む可能性があり、受け入れの準備が必要になる」と課題を挙げた。
政府の誘致決断へ働き掛けを強める考えも強調。「官民一体の協議会を早急に組織し、誘致活動を展開しながら、われわれが担う役割の準備も進めたい」と語った。
研究者とその家族の生活圏として期待される仙台市の奥山恵美子市長は「ILCに対する市民の理解を深めるとともに、政府が国家プロジェクトとして決定するよう、東北の皆さんと力を合わせたい」と話した。