リニアコライダー:岩手知事「未来の希望」 北上選定で

毎日新聞

 ◇福岡、佐賀知事は不満表明

「国際リニアコライダー」(ILC)の候補地に岩手・宮城両県の北上山地が選ばれ、佐賀・福岡両県の脊振山地が外れた選定結果について、誘致活動を展開してきた双方の地元は、いずれも政府に働きかけを強める意欲を示した。

南 米出張中の達増(たっそ)拓也・岩手県知事は「未来の希望を感じさせる大きなニュース。政府には誘致 の取り組みを進めるようお願いしたい」とコメントを発表した。村井嘉浩・宮城県知事は経済波及効果が4.3兆円に及ぶとの試算に触れ「(東日本大震災の復 興を進める)東北の再スタートに向けた非常に大きな事業」と強調。国内誘致を決めていない政府への働きかけを続ける姿勢を示した。

一方、 佐賀県庁では古川康知事がインターネット中継で発表の記者会見に見入り「(評価の)細かな内容が 分からず、責任を持って県民に説明する気持ちになれず、割り切れない」と不快感をあらわにした。小川洋・福岡県知事も「結果は意外だ。新しい評価手法によ る国の活断層調査は東北では行われていない」と不満を述べた。両県や大学、地元経済団体などで作る「ILCアジア−九州推進会議」は「国に改めて総合的な 検討をするように要望する」と再考を求める構えを示した。