超大型加速器「国際リニアコライダー」国内候補地に北上山地

FNN

宇宙誕生の謎に迫る次世代の超大型加速器「国際リニアコライダー」の国内候補地として、研究者の検討チームが、東北の北上山地を選んだ。
国際リニアコライダーは、直線の地下トンネルで電子と陽電子を加速させてぶつける実験施設で、宇宙誕生直後の状況を再現できるとされている。
日本や欧米などの研究グループが共同計画を模索していて、日本では、岩手・宮城にまたがる北上山地と、福岡・佐賀にまたがる脊振(せふり)山地が国内候補地となっていた。
今回、検討チームは、断層や地形などの観点から、候補地として、北上山地を選んだ。
発表を受けて、国は、誘致の妥当性などを検討する方針だが、学術会議は「時期尚早」とする見解を示していて、誘致の実現は依然、不透明となっている。