ILC=国際リニアコライダーの誘致を目指す佐賀県の古川知事は、スイスにある同じような国際研究施設を視察した報告で、今後は国としての取り組みが重要になるとの考えを示しました。
佐賀県の古川知事は、福岡県の小川知事とともに今月13日にスイスの国際研究施設を視察し、きょうの会見で、その結果を報告しました。
視察したセルン=欧州原子核研究機構で、研究者たちから意見を聞いた結果として、古川知事は、「外国人研究者の子どもの学校をどうするかなど、多様な暮らし方に対する選択肢を多く示すことが大事だと感じた」と述べました。
また、セルンでは研究者のビザの取得に際して、国レベルでの優遇措置が取られていることを例に挙げ、「今後は日本政府がどれだけやる気になるかだ」と述べ、県として国会議員への働きかけなどを強化する考えを示しました。