古川知事がCERN訪問を報告

佐賀新聞

 

 

古川康知事は23日の定例会見で、国際リニアコライダー(ILC)誘致に向け、今月13日に訪問したスイスの欧州合同原子核研究機関(CERN)について報告した。誘致には研究者や家族の生活をサポートする体制づくりが欠かせないとの認識を示した。

古川知事はCERNでロルフ・ホイヤー所長と面談。ILC誘致について、ホイヤー所長は「日本のリーダーシップを期待する」とし、立地場所は「科学的、学術的な観点から決定するべき」と語ったという。

古川知事は「この観点は、研究者や家族にとって暮らしやすい場所という意味も含んでいる」と語り、佐賀県が誘致を目指す脊振地域は都市基盤が整っていることをアピールしたという。

CERN には1万1千人の客員研究員、2300人の事務職員がおり、住宅あっせんや交通事故の相談窓口があるほか、敷地内でビザ取得もできるなど研究者 の生活支援機能が充実。古川知事は「外国人研究者だけでなく、家族も含めた生活全般のサポート体制を地域全体で構築する必要があると感じた」と語った。

育てよう理系ガールズ 県内教育関係者らが研究会

岩手日報

 

 

集 まれ、理系女子。科学など理系分野で活躍する女性を育てようと、教育関係者らでつくる「岩手理系女子育成研究会」が25日、発足する。女子児童生徒を対象 に、学習支援や教材の開発などに取り組み、理系科目への関心を高める。近年は研究職や技術職で女性の視点が重要視され、活躍も目覚ましい。本県 が力を入れる超大型加速器・国際リニアコライダー(ILC)の誘致活動も契機に、女性の理系教育発展への機運を盛り上げる。

本年度は、小中学校を対象に女性科学者の伝記など図書の貸し出しを実施。学期ごとに30冊程度を希望校に置く。独自の理科チャレンジ検定など、学習イベントも立案したい考えだ。

25 日は、盛岡市の岩手大で設立総会と記念講演会を開催。高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の研究 員湯浅富久子さんがILCについて説明するほか、県内製造業の若手女性幹部らでつくる「モノづくりなでしこiwate」も講演する。午後1時~同4時半。 入場無料。男性も参加可。