受け入れ態勢充実を CERN視察を報告 奥州市推進協総会

河北新報

 

 

岩手県南部の北上山地に超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致を目指す奥州市ILC推進連絡協議会の総会が16日、同市江刺区で開かれ、会長の小沢昌記市長が欧州合同原子核研究所(スイス・ジュネーブ、CERN)の現状などを報告した。
関係者約50人が参加した。小沢市長は4月10~15日、CERNを視察。実験施設や街の様子などを紹介し、「研究者やその家族支援のために住宅、医療、教育など受け入れ態勢の充実が必要」と訴えた。
同市出身でCERNでの実験に参加している高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の佐々木修教授から寄せられたビデオレターも上映され、 「(誘致には)地域のおもてなしの心が大事。その点で岩手は最高だと思う。誘致が実現することを願っています」とのメッセージが紹介された。