「新しい東北の創造」 被災3県の聞き取り結果を公表

河北新報

 

 

東 日本大震災からの復興に合わせ、「新しい東北の創造」などを提言する政府の復興推進委員会が16日、首相官邸であり、方針策定について岩手、宮城、福 島3県の基本的な考えが示された。岩手、宮城は地域再生への未来志向をにじませた。福島は「除染や被災者の健康管理、生活再建など山積する課題への対応が 必要」と現状の改善を求めた。

会合には岩手、宮城両県知事と福島県副知事が出席。復興庁が被災3県に聞き取り調査した結果をまとめ、公表した。
3県の共通意見として、「多重防御」を軸としたまちづくりの推進、子どもの遊び場など教育環境整備、超高齢社会を支える医療、福祉人材の確保を提案。再生可能エネルギーの活用、観光復興への支援も盛り込んだ。
岩手、宮城は広域防災拠点の整備、超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の北上山地への誘致も掲げた。宮城は復興の象徴として東北への大学医学部の新設も要望した。
福島は「福島第1原発事故の収束が前提。今なお全国に数多くの避難者がいる現状を認識すべきだ」と指摘し、風化への懸念を訴えた。
放射線が健康に与える影響について県民への丁寧な説明、住民帰還の態勢整備、風評被害の払拭(ふっしょく)など直面する課題の解決を最優先事項に挙げた。