万物の質量(重さ)の起源とされるヒッグス粒子とその研究について知ってもらおうと、東北大は19日、講演会「ヒッグス粒子を超えて」を仙台市青葉区の市シルバーセンターで開く。
元東北大大学院理学研究科准教授で高エネルギー加速器研究機構教授の北野龍一郎氏が、ヒッグス粒子をめぐる研究の現状やILC計画について説明する。
ヒッグス粒子は、世界最大の円形加速器LHCを使った欧州合同原子核研究所(スイス、CERN=セルン)によって、ことし3月にその存在が確認された。今後はその性質を詳しく調べる必要があるが、LHCの能力では限界がある。
そこで次世代の加速器「国際リニアコライダー(ILC)」が世界の研究者の間で計画されており、東北大を含む東北の産学官が岩手県南部の北上山地への誘致を目指している。
講演会は午後3時半から。定員300人。参加無料で事前申し込み不要。連絡先は東北大大学院理学研究科素粒子実験グループ022(795)5730。