ILC誘致へ高校生主演のPR動画=福岡、佐賀〔地域〕

時事通信

 

 

脊振山地に宇宙誕生の謎に迫る次世代加速器施設「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致を目指す福岡、佐賀両県が、佐賀県唐津市の女子高校生2人を主演に起用し、学園ドラマ仕立ての広報映像を共同制作した。
題名は「脊振ILCハイスクール! 」。さえない女子高生の「陽電子」と転入生の「電子」が出会い、充実した時間を過ごすが、突然「電子」の転校が決まる。陽電子は悲嘆に暮れるが、最後には抱き合い友情を確かめ合うといった筋書き。
全長30キロの地下トンネルで、陽電子と電子を光速に近い速度で衝突させ、宇宙誕生時の高エネルギー状態を再現し、そこで生じた素粒子を観測するILC の実験になぞらえた。佐賀県によると、抱き合う場面は衝突を表現。未解明の物質が発見されるなどの予感をほのめかすため、あえてその後は描かなかった。
舞台となった唐津市は、誘致が実現した場合は関連施設が置かれ、研究者らが居住する見込み。電子を演じた梅嵜彩香さん(16)は「ILCが身近な存在に なった」と出演時の感想を語り、陽電子役の大谷萌花さん(16)は「(ILCが)唐津に来てくれたらうれしい」と今後の進展に期待した。2人は同市内にあ る私立早稲田佐賀高校2年の同級生。
映像は、動画サイト「ユーチューブ」などで公開。5月1日現在で閲覧者は10万人を超えている。