国際リニアコライダー:脊振誘致へ 福岡市のPT発足 /福岡

毎日新聞

 

 

福岡市は、素粒子分野の国際研究施設「国際リニアコライダー(ILC)」の脊振山地(福岡、佐賀県境)誘致に向けたプロジェクトチーム(PT)を発足させた。今夏に見込まれる国内候補地の一本化に向け産学官連携組織「ILCアジア−九州推進会議」と共に広報活動などに取り組む。

ILCは、全長30〜50キロの地下トンネルで電子と陽電子を衝突させ、ビッグバン(宇宙の始まり)を再現する次世代加速器。建設費は約8000億円。誘致に米国やロシア、岩手県の北上山地などが名乗りを上げる。

初会合では、海外から3000人を超える研究者とその家族が移住し、街が国際化するなど利点を確認。今後は誘致に向け福岡市の暮らしやすさなどPRしていく。