ILCの東北誘致、推進協が決議 「復興の象徴」位置付け

河北新報

 

 

岩 手県南部の北上山地に超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致を目指す産学官組織「東北ILC推進協議会」の総会が26日、仙台市で開 かれた。7月の国内候補地の一本化に向け、ILCの東北誘致を求める決議を全会一致で採択した。誘致を通じて東日本大震災からの復興を目指す熱意を全国に アピールするため、夏前に東京で集会を開く方針も決めた。

ILCは国際協力で世界に1カ所造る。日本への建設が有力視されており、国内候補地は北上山地と脊振山地(福岡、佐賀両県)の2カ所。研究者らは7月末までに、どちらかに絞る見通し。
総会には約100人が出席した。推進協代表の里見進東北大総長は「北上山地は地盤などのハード面で優位に立ち、都市機能の面でも仙台、盛岡両市の活用で十分対応できる。7月まで全力で取り組む」と強調した。
決議は、国内有数の安定した花こう岩があり、周辺に社会基盤が整う北上山地の利点を挙げ、「東日本大震災からの復興の象徴的なプロジェクト」と意義を指摘。「科学技術創造立国として国はILCの国内誘致を速やかに決め、日本再生の原動力にすべきだ」と盛り込んだ。
本年度の事業計画で、中高生向けにILCを紹介する科学技術講座を新たに展開することも決定。東京での集会は5月下旬~6月上旬をめどに開催し、シンポジウム形式を検討する。
達増拓也岩手県知事は「北上山地がILCの建設地にふさわしいと確信を深めている。オール東北で実現に向けた作業を加速させたい」と語った。
村井嘉浩宮城県知事は「復興を象徴する一大プロジェクト。6県で力を合わせて誘致にこぎ着けたい」と述べた。