国際リニアコライダー:「脊振にILCを」誘致活動、後押し 県内若手有志らがネットで署名集め

毎日新聞

宇宙誕生の謎に迫る大型実験施設「国際リニアコライダー」(ILC)の脊振山地(福岡、佐賀県境)への誘致を後押ししようと、県内の若手有志らがインターネット上で署名を募っている。集まった署名は超党派の国会議員でつくるILC建設推進議員連盟(会長、河村建夫・元内閣官房長官)に提出する予定。

3月下旬、県内の若手企業経営者らが「九州へのILC誘致を実現する会」を発足させた。既に両県などの関連自治体は誘致推進プロジェクトチームを発足している。

ILC は宇宙の始まりとされるビッグバンを再現するため、長さ30キロの地下トンネル内で、電子と陽電 子を光速近くまで加速して衝突させ、発生する素粒子を測定・解析する次世代加速器。建設費は8300億円で、1兆円超の経済効果があると試算されている。 海外でも米国、ロシア、スイスなどで誘致に向けた動きがあり、国内では岩手県が北上山地への誘致を目指している。

イベント会社社長の榎本二郎代表は「さまざまな宇宙の謎が解明できるILCを九州に誘致したい。興味のある人はぜひ署名をお願いしたい」と呼び掛けている。http://ilc-kyushu.com/