ILC誘致でPR動画 学園ミュージカルで

佐賀新聞

佐 賀県と福岡県が脊振山地への誘致を目指す次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の一般向けPR動画がほぼ完成、月内にも動画投稿サイト YouTube(ユーチューブ)で公開される。早稲田佐賀中学・高校の生徒ら100人以上が出演する学園ミュージカルドラマで、ILC誘致をアピールす る。

動画は約4分。唐津市内をメーンロケ地に佐賀城や脊振山、商店街などで撮影。陽電子と電子を光速で衝突させるILCのイメージを学園ドラマへと大胆に読み替えた。

物語は、女子生徒・陽電子と女子転校生・電子の出合いから始まる。2人は四つ葉のクローバーや幻の生物「ツチノコ」を見つけたり、商店街の福引きでハワイ旅行を当てたり、“奇跡”を次々と起こしていく。

デ ザインやシステムを手がける「チームラボ」(東京都)が制作した。佐賀県と福岡県は一般向けと海外研究者向けにPR動画を制作しており、事業費は約 780万円。研究者向けも近く公開予定。県ILC推進室は「動画を見て、まずはILCを知ってもらい、イメージを膨らませてもらえれば」と期待している。

ILC誘致に向け、岩手と宮城の議員連盟が国に合同要望

河北新報

超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の岩手県南部・北上山地への誘致に向け、岩手、宮城両県議会の誘致議員連盟は12日、関係省庁に合同で要望活動を行った。

両議連の会長をそれぞれ務める佐々木博岩手県議会議長や中村功宮城県議会議長のほか、県議約20人が参加。文部科学省や内閣府、復興庁を訪れ、ILCの日本への誘致方針の早期決定と、東北誘致への支援を求めた。

要望書は「東北誘致が実現すれば、東日本大震災で被災した東北の真の復興と再生の原動力となる」と強調。国内誘致に向けた全国的な推進体制の構築促進も要請した。

両議連は、超党派の国会議員でつくる建設推進議員連盟の幹部にも要望内容を伝えた。両議連が合同で要望活動を行ったのは初めて。