佐 賀県と福岡県が脊振山地への誘致を目指す次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の一般向けPR動画がほぼ完成、月内にも動画投稿サイト YouTube(ユーチューブ)で公開される。早稲田佐賀中学・高校の生徒ら100人以上が出演する学園ミュージカルドラマで、ILC誘致をアピールす る。
動画は約4分。唐津市内をメーンロケ地に佐賀城や脊振山、商店街などで撮影。陽電子と電子を光速で衝突させるILCのイメージを学園ドラマへと大胆に読み替えた。
物語は、女子生徒・陽電子と女子転校生・電子の出合いから始まる。2人は四つ葉のクローバーや幻の生物「ツチノコ」を見つけたり、商店街の福引きでハワイ旅行を当てたり、“奇跡”を次々と起こしていく。
デ ザインやシステムを手がける「チームラボ」(東京都)が制作した。佐賀県と福岡県は一般向けと海外研究者向けにPR動画を制作しており、事業費は約 780万円。研究者向けも近く公開予定。県ILC推進室は「動画を見て、まずはILCを知ってもらい、イメージを膨らませてもらえれば」と期待している。