CERN、日本に期待 ILC視察団と現地幹部懇談

岩手日報

県 国際リニアコライダー推進協議会(会長・元持勝利県商工会議所連合会長)主催の欧州合同原子核研究所(CERN)視察団は12日、ジュネーブ・ CERNで国際リニアコライダー(ILC)計画を推進する国際研究者組織の幹部と会談した。リニアコライダーコラボレーション(LCC)ディレクターのリ ン・エバンス氏は「CERNの研究は手いっぱいだ。次の加速器は別の国にお願いしたい」と述べ、日本の役割に期待感を示した。

県内首長や 企業幹部ら視察団35人がエバンス氏、ILCの次世代加速器計画のディレクターであるスタイナー・スタプネス氏と懇談。上野善晴副知事 は「建設候補地の北上山地は安定した岩盤で、震災のダメージもなかった。ILCと共に未来を切り開きたい」と英語で熱意を伝えた。

エバンス氏は「CERNは戦後の1954年、日本の大災害に似た状況で造られた。欧州をまとめるのが大きな目的だった」と経緯を紹介。スタプネス氏は「加速器の立地には魅力ある研究所だけでなく研究者や家族の受け入れ態勢が重要だ」と本県に助言した。