県 内経済団体などでつくる県国際リニアコライダー推進協議会(会長・元持勝利県商工会議所連合会長)が派遣する、スイスの欧州合同原子核研究所 (CERN)の視察団は10日夜、東京・羽田空港で結団式を行った。先進地での情報交換や施設見学などを通じ、超大型加速器・国際リニアコライダー (ILC)の本県誘致につなげる。
視察団は元持会長、上野善晴副知事、谷藤裕明盛岡市長ら県内首長と県内企業幹部ら35人。元持会長は「ILCは夢と希望を与えるプロジェクトだ。東北、岩手の全ての住民が心からお迎えしたいという熱意を伝えたい」と意気込みを示した。
11日未明に出国、3日間の日程で現地に滞在する。11日は、世界的に有名なヒッグス粒子を検出したアトラス測定器を視察。12日はILC推進組織の責任者らと懇談し、誘致への熱意を伝える。