科学的好奇心も刺激 中高生読本、来月完成へ

胆江日日新聞

北 上山地が有力候補地とされる国際リニアコライダー(ILC)の誘致を目指す民間組織「いわてILC加速器科学推進会議」(亀卦川富夫代表幹事)は13 日、昨年から内容を検討してきた中高生向けのILC解説読本の素案をまとめた。4月中に完成し、市内の中高生らに配布する。

青少年のILCに対する関心を高め、誘致に向けた地元の機運を高めようと、同会議は昨年6月から解説読本の作成を開始。専門家や行政関係者らも交え、編集作業を進めてきた。
13日までに完成した試作本はA4判の見開きで、30ページ余り。ILCの全体像や経済への波及効果などを分かりやすく説明した。巻末の付録には素粒子物理の解説資料も加え、生徒たちの好奇心に応えられるよう工夫した。
同日、水沢区の奥州宇宙遊学館で行われた最終打ち合わせには、亀卦川代表や県の細越健志ILC特命課長、県南広域振興局と市の担当者ら計10人が出席。試 作本をめぐり意見交換し、書名の「ILCを岩手に」を「ILCを東北に」に変更することを決めたほか、専門的な文言も数カ所見直した。
同日話し合われた改善点を試作本に反映し、原本は3月中にも完成する見通し。中高生だけでなく、一般向けへの販売も検討している。予算や配布方法の詳細は今後、協議する。
亀卦川代表は「次代を担う子どもたちが郷土に夢を持てるような読本にしたい」と意欲的に話した。