ILC東北誘致へDVDなど 推進協議会が制作

電気新聞

東 北ILC推進協議会(事務局=東北経済連合会)は、国際リニアコライダー(ILC)の東北誘致に向け、地域の機運を盛り上げる活動を強化してい る。今夏の国内候補地一本化を控えて、次世代層、また建設候補地以外の東北地方の人々にもILCについて知ってもらうおうと、このほどDVDや新たなパン フレットを制作した。これらを通じて、ILCが可能性広がる研究施設であり雇用や経済効果も大きいこと、東日本大震災からの復興の象徴になることを強調。 宇宙の起源“ビッグバン”解明の扉を開くILCで、東北地方のビッグバンを目指そうと訴えている。

約20分のDVDのタイトルは「めざせ!東北ビッグバン」。推進協会員企業や自治体、大学などに配布。東北選出の国会議員にも配り、理解、協力を求めている。 (本紙11面より抜粋)

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佐賀県、素粒子研究施設「リニアコライダー」誘致へ新組織

日本経済新聞

  素粒子研究の大型実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」の脊振山地(福岡、佐賀県)への誘致を目指す佐賀県は27日、農林水産商工 本部内に「ILC推進グループ」を設置したと発表した。専任担当者4人と兼務3人の7人体制。ILC誘致では岩手県を中心にした北上山地も候補地に挙がっ ており、新組織を通じて国や研究者への働きかけを強める。

 新組織は九州・山口の産学官でつくる「ILCアジア―九州推進会議」や福岡県と連携。政府にILC誘致を国家プロジェクトとするように求めるほか、脊振、北上の両候補地の地質や研究環境などについて評価書をまとめる研究者らへの情報提供なども手掛ける。

 佐賀県は2013年度予算案にこれらの活動費として約2千万円を計上している。

 福岡県は11年4月、商工部新産業・技術振興課内に専任担当者3人を配置している。