最先端実験施設の誘致組織設立

NHK

宇宙の成り立ちを解明するカギとなるヒッグス粒子とみられる素粒子の発見を受けて、九州の大学や経済界などが中心となり、ヒッグス粒子などを研究する世界最先端の実験施設を、福岡と佐賀にかかる脊振山地に誘致するための推進組織を立ち上げました。
ヒッグス粒子は物質に質量をもたらすと考えられ、去年、ヨーロッパにある施設での実験で、ヒッグス粒子と見られる素粒子が発見されました。
さらに、発展した研究のために、長さ30キロ以上の直線で粒子を加速させてぶつけ、発生する素粒子を調べる世界最先端の実験施設「国際リニアコライダー」の建設が計画されています。
国内ではこれまでに、福岡県と佐賀県にかかる脊振山地と岩手県の北上山地が強固な岩盤が適しているとして、地元の自治体が候補地として名乗りを上げています。
このうち、脊振山地に誘致する活動を強化しようと、福岡や佐賀の自治体や大学、経済団体などを中心とした推進組織が、14日、立ち上げられました。
組織では、今後、安全な地質環境であるか、外国からの研究者を受け入れる住環境を整備できるかなど、立地に必要な条件を調査し、施設を誘致する意義を地元に発信するといった広報活動などを行うことにしています。
組織の代表である九州大学の有川節夫学長は「産学官政が一体となって誘致の取り組みを強化し、九州での誘致計画の実現を目指したい」と話しています。