リニアコライダー誘致へ協議会 九経連計画

佐賀新聞

 佐賀、福岡両県が脊振山地への誘致を目指している素粒子物理学の巨大研究施設「国際リニアコライダー(ILC)」で、九州経済連合会(九経連)は両県や佐賀大、福岡大などと協力して誘致を進めるため、本年度中に推進協議会を設立する。国内の研究者が今夏に国内候補地を絞り込む予定で、脊振誘致の機運を産学官で高める。

 九経連によると、九州大の有川節夫総長と九経連の松尾新吾会長が共同代表に就任する予定。構成組織は検討中で、「佐賀県や佐賀大、経済団体に話をしている段階」という。佐賀県新産業・基礎科学課は「顧問という形で参加を考えている」としている。

 両県は基礎科学の理解促進を目的に、2007年に小柴昌俊東京大学特別栄誉教授を会長に迎え、佐賀大学長、九州大総長を副会長とする研究会を設立。今回は九経連が中心となって計画を立てており、佐賀県は「脊振誘致を前面に打ち出す経済界主体の組織になる」としている。研究会も存続する見通し。

 九経連は「事務局をどこに置くかは固まっていない」としており、今後、具体的な誘致活動を検討していく。

 古川康知事は5日の定例記者会見で、「これまでの研究会よりも脊振誘致を強く意識した協議会が必要」との認識を示し、「なるべく早く立ち上げたい」と述べた。