ILCの国内誘致に期待感-候補地の取り組みと今後の課題

日刊工業新聞

宇宙の始まりはどんな状態だったのか―。この謎に迫るのに使う次世代加速器「国際リニアコライダー」(ILC、用語参照)が2020年代半ばにも世 界に1 カ所完成する。日本は東北・北上山地と九州・脊振(せふり)山地の2候補地を研究者らが科学的判断で今夏にも一本化し、日本への誘致を政府間協議に委ね る。期待高まる国内候補地の取り組みと今後の課題を探った。

【東北・北上山地/雇用創出、復興の原動力に】
東日本大震災からの復興と再生の原動力―。東北の産学官が結成する東北ILC推進協議会は、東北地方へのILC建設意義をこう位置づけた。ヒッグス粒子 発見以上の研究成果が確実視されているほか、産業振興や雇用創出、地域振興など多くの分野に波及効果が見込まれる。これらの“果実”を着実に取り込むため の課題を探った。