全長31キロの加速器設置 ILCの設計発表

【東京支社】本県の北上山地(北上高地)が候補地になっている国際リニアコライダー(ILC)について、研究者による国際共同設計チームなどは15 日、東京都内で技術設計報告書を発表した。日本に建設する場合は、地下の半円トンネルの中に全長31キロの加速器を設置。将来的に50キロまでの延長を視 野に入れていることも盛り込んだ。技術的には建設が可能になったことで、今後は立地場所の選定など次の段階に入り、2015年ごろまでに各国の政府間協議 で建設を正式決定したい考えだ。

加速器は全長31キロ。超伝導技術を使って電子と陽電子を加速して中間点で衝突させ、高さ16メートルと14メートルの2種類の測定器を交互に使ってヒッグス粒子を詳細に調べたり、新しい素粒子を見つける。

国内候補地である北上山地と脊振(せふり)山地(福岡、佐賀県)は山間部のため、日本に建設する場合はコスト縮減などを考慮してこれまで2本としてきた地下トンネルを半円(かまぼこ形)の1本とした。

国内では来年7月までに候補地を一本化させ、政府が日本受け入れを決断するよう環境整備を進める。15年ごろまでに各国の協議で建設地を決め、20年代後半に稼働させる予定だ。