宇宙誕生の謎に迫る次世代加速器は直線30km

宇宙誕生の謎に迫る次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」について技術的検討を行ってきた日米欧などの国際研究チームは15日、ILCの設計書が完成したと発表した。

国内では東北の北上山地や九州の脊振(せふり)山地が候補地にあがっており、同チームは今後、建設地の選定を進める。

ILCは、長さ約30キロ・メートルの直線の地下トンネル内で、電子と陽電子を加速し衝突させ、宇宙誕生直後と同じ高エネルギー状態を再現する大 型施設。質量の起源とされる「ヒッグス粒子」の詳しい性質や宇宙にある暗黒物質の正体などを研究する。2010年代後半の建設開始を見込む。

最大の課題は約8000億円とされる建設費の調達だが、設計書では、2本作る構想もあったトンネルを1本にするなど、コスト削減を図った。