国際実験施設誘致へ 一関市と気仙沼市が連携

読売新聞

宇宙誕生直後の状態を再現する巨大実験施設「国際リニアコライダー」(ILC)の誘致に力を入れる岩手県一関市の勝部修市長が12日、気仙沼市を訪れ、峯浦康宏副市長らに計画の概要を説明した。計画では、トンネルの南端は同市本吉町に設けられるため、勝部市長は「地域活性化の起爆剤になる」と気仙沼市の協力を求めた。

勝部市長は、強固な花こう岩の地盤を持ち、空港や新幹線の駅などへのアクセスにも優れていることなど、北上山地の適性を解説した。一関市大東地区には外国人研究者数千人が滞在する研究拠点が作られるほか、気仙沼市には見学施設を設けることなどが可能で、「将来的にすごい意味を持つ」と利点を強調した。

勝部市長は「県境は一切意識していない。一緒にプロジェクトの芽を育てたい」と訴えた。峯浦副市長は「様々なメリットを感じた。一関市と連携して誘致に取り組みたい」と話した。

ILCは、地下約100メートルに全長約31~50キロのトンネルを設け、両端から電子と陽電子のビームを発射、光速に近い速度で正面衝突させる。国際研究チームが世界で一か所のみに設置を計画している。岩手、宮城両県なども7月、誘致を目指す協議会を設置した。国内では脊振山地(福岡、佐賀両県)も候補地で、来夏頃までに国内候補が一本化される見通しという。

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